なんだか寒いと暖かいが繰り返しますね。
皆様、お風邪などひかれないようにご自愛くださいませ。
さて、今回はW211のヒーターが効かないといった症状の修理です。いつもごひいきにしていただいておりますお客様から症状の訴えがございました。
結果から申しますと、ヒーターバルブという部品が固着し、動かなくなる為にヒーターラジエターに冷却水が回らなくなり、ヒーターが効かないといった事が起こります。
ヒーターの熱源はエンジンの冷却を行っている冷却水です。冷却水をヒーターラジエター(コア)に送りこみ、そこにエアコンの風を通して温風にします。
冷却水の温度は、通常85度から98度くらいをウロウロします。
しかしながら、夏など外気温が高い時には、エアコンの風が温風になってしまうと、クーラーの効きが悪くなってしまうので、冷却水をヒーターラジエターに行かない様にします。
そのバルブがヒーターバルブです。
早速交換していきますね。
ヒーターバルブの居場所はというと、
ブレーキシリンダーの下におります。
結構大変な位置に鎮座していらっしゃいます。
ですので、ブレーキのシリンダーをずらしていきます。
このような形ですね。
そうするとヒーターバルブの全貌が見えてきます。
これですね。
取り外していくと、このような形をしています。
この中に冷却水をせき止める板(平たく言うとです)
のようなものが入っており、その板をモーターで動かして冷却水の流量を制御します。
これがモーターですね。
錆だらけになっております。
せき止める板の部分も動かなくなってしまっておりますね。
この故障ですが、やはり年式が古くなってくると出やすくなる症状です。
これから暖かくなってまいりますが、クーラーの効きが悪いなどの症状もこのバルブが原因の場合がございます。
そういった症状がございましたらお気軽にお声がけください。
下記LINEでもご質問受け付けております。
よろしくお願い申し上げます。